最近、近所の大型スーパーが閉店し、そこで働いていた方々の再就職がニュースになっていました。人手不足と言われる時代でも、必ずしも再就職が簡単ではない。そんな現実に触れ、「どんな仕事なら、これからも安定しているのか?」と考えさせられました。
一方で、建設業や運送、インフラ保守といった“現場仕事”は、深刻な人手不足に直面しています。AIやロボットが進化しても、まだ代替できない仕事がたくさんある。それなのに、子どもには「勉強して、デスクワークの仕事につこうね」と言ってしまう親が多いのも事実です。
社会としてはブルーワーカーを必要としている。でも、親としては子どもに選ばせたくない。そのジレンマの先に、どんな未来を描くべきなのでしょうか。結論から言えば、子どもは「やらされる勉強」が嫌いなだけなんです。
そして、そんな子どもたちでも「自分から手を動かしたくなる学び」が存在します。それがプログラミングです。
世界でも進む現場離れ
実はこの問題、日本だけに限った話ではありません。
たとえばアメリカでは、建設業や運送業で数十万人単位の人手不足が生じており、特に移民労働者なしでは成り立たない状況に。移民制限が強化されると、現場の労働力も賃金も不安定になるというデータもあります。
ドイツでは「マイスター制度」と呼ばれる職業教育が充実しているものの、若者の現場離れが進み、2035年までに約700万人の熟練労働者が不足すると予測されています。
韓国でも事情は似ています。若者の現場離れにより、農業・製造業を支えるため、政府は外国人技能労働者のビザ枠を大幅に拡大。2024年には、韓国で働く外国人が100万人を超えました。
これらの国々では、現場仕事の社会的価値は上がっているのに、親が子どもにそれを勧めたがらない。まさに「総論賛成・各論反対」の構図が広がっています。

”うちの子には無理・・・?” という本音
実際に私自身、「人手不足の現場に人を増やすべき」とは思っていても、「うちの子がやるとなると…」とつい考えてしまいます。体力的にも向いていないかもしれないし、もっと安定した道があるのではないか、と。
でも同時に思うのです。「本当にこのままでいいのか?」と・・・
AIやロボットが当たり前になるこれからの時代、ただ言われたことをやるだけの仕事はどんどん価値が下がっていくでしょう。ホワイトカラーでも、単純作業ならAIに代替されてしまう。大事なのは・・・「考えられる力」「現場を理解できる力」を持った人材であること。
ホワイト×ブルーの掛け算が未来を拓く
では、どんな子が選ばれる側になっていくのか?
キーワードは、「掛け算型人材」。
たとえば、現場仕事の経験に加えてITスキルがある子は、作業効率の見直しや業務の自動化といった“仕組み化”で力を発揮できます。(現場仕事×ITスキル)逆にITに強いけれど現場を知らない人よりも、現場感覚を持っている子のほうが、現実に即した提案ができるはず。
ホワイトでもブルーでもない、両方の視点を持つ人。 これからは、そうした子どもが社会に必要とされていくのです。
いま親ができることは?
プログラミングと聞くと、「難しそう」「将来に役立ちそう」というイメージが先行しがちですが、実際の入り口はもっと柔らかくて楽しいものです。
④いま親ができることは?
では、そのために親は何をすればいいのでしょうか?
大切なのは、「考える経験」「試す経験」「工夫する経験」を、日常の中で少しずつ積ませていくことです。詰め込み式の勉強よりも、何かを作る、試してみる、なぜだろうと考える、そうした体験が“考える力”の土台になります。
たとえば、プログラミングやデジタルものづくりは、まさにその入り口。完成を目指す中で、失敗と修正をくり返すことが自然にできる。論理的思考力も表現力も育ちます。
⑤未来に向けた一歩:「BeEngineer」のご紹介
BeEngineerは、ただコードを書くのではなく、社会とつながるリアルな開発を通して、子どもたちに「考えて動く力」を育てるオンラインスクールです。
講師は全員現役のエンジニアで、実際の開発現場に近い課題にチャレンジできる仕組み。中学生・高校生が自分の将来像を描きながら学べる環境が整っています。
「うちの子は現場仕事には向かない」と思ったときこそ、“現場を理解できるホワイトカラー”という新しい未来を目指してみてはいかがでしょうか?
まとめ
世界中でブルーワーカー不足が進む中、社会に必要とされる仕事は変わってきています。
でもそれは、必ずしもうちの子が力仕事をする未来ではありません。
ホワイトカラー×現場視点という掛け算こそが、新しい時代に価値を持つスキル。子どもが選ばれる側”になるために、今から「考える力」を育てていきましょう。
まずは、身近な挑戦から。BeEngineerのような教材を使って、未来につながる第一歩を踏み出してみてください。
あわせて読みたい①(多様な稼ぐ力を身につけたい):「サラリーマン or フリーランス」じゃなく選べる力を。プログラミング教育が子どもにもたらす未来の自由
あわせて読みたい②(必要なIT軸のとらえ方):ホワイトもブルーも関係ない時代に必要なIT軸の教育とは? 〜職種を越えるプログラミング的思考〜
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